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会計監査におけるKAMとは

企業の財務諸表は、投資家や金融機関などが経営状況を判断するための重要な資料です。

その信頼性を確保するため、公認会計士や監査法人による会計監査が実施されます。

近年、監査報告書の透明性を高めるための制度として、KAMが導入されました。

本記事では、会計監査におけるKAMの概要と、その役割について解説します。

KAMとは何か

KAMとは、Key Audit Mattersの略称であり、日本語では監査上の主要な検討事項と訳されます。

これは、監査法人が監査を行う過程で、特に重要と判断した事項を監査報告書に記載するものです。

監査報告書は、財務諸表が会計基準に基づいて適正に作成されているかについて、監査法人が意見を表明する文書です。

KAMは監査意見そのものではなく、監査の過程で重点的に検討された事項と、その対応内容の概要を示す点に特徴があります。

KAMが導入された背景と目的

従来の監査報告書では、監査意見は示されるものの、監査の過程でどのような事項が重要な検討対象となったかまでは十分に示されていませんでした。

企業の会計処理には、経営者による見積りや判断が含まれる場合があります。

たとえば、資産の評価や引当金の算定などは、将来の見通しを踏まえて行われるため、監査においても慎重な検討が求められます。

KAMは、このような重要な検討事項を監査報告書に記載することで、監査の透明性を高めることを目的として導入されました。

日本では、20213月期以降の上場企業の監査報告書において、KAMの記載が義務付けられています。

KAMに記載される内容と役割

KAMには、監査において重要と判断された事項の内容に加え、その事項が重要とされた理由や、監査法人が実施した監査手続の概要が記載されます。

出資を検討する投資家や融資を行う銀行などにとって、KAMは企業の財務における留意点やリスク、経営陣の判断方針を深く理解するための重要な手がかりとなります。

これらの情報が監査報告書を通じて明瞭に伝えられることで、投資家や銀行は対象企業へ出資・融資を行うべきかという意思決定をより適切に下すことができます。

また、企業にとっても、重要な会計処理について適切に説明できる体制を整備することが求められます。

このような透明性の高い情報開示を行うことは、市場や金融機関からの信頼を獲得し、円滑な資金調達につなげるという重要な役割も果たしています。

まとめ

KAMは、監査法人が監査の過程で重要と判断した事項を監査報告書に記載する制度です。

監査において重点的に検討された内容が示されることで、監査の透明性の向上が期待できます。

KAMの記載により、財務諸表の利用者は、企業の財務報告における重要な論点をより具体的に把握することが可能です。

適切な会計体制を整備し、監査法人と連携して対応することは、KAMへの対応の観点からも重要といえるでしょう。

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